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White Paper: Affelio, The Open Social Network Architecture

Social Network Service (SNS)は、ネットワーク上において各ユーザをvertex、ユーザとユーザの(主に実世界の交友関係に基づく)つながりをedgeとしたグラフによって表現されるユーザ同士のネットワークを形成しています。アメリカではFriendsterやOrkut、日本ではGREE、Mixi、UUMEをはじめとして、多くのサイトが登場しています。ここでは、こうした既存サービスの問題点である、"centralized", "closed"を挙げ、それらの制限を持つことなく、オープン・分散・スケーラブルなソーシャルネットワーク・アーキテクチャであるAffelioを紹介します。

既存のSNSの特徴

既存のSNSサイトにおけるサービス形態の特徴として、「集中型」、「クローズド」の2つが挙げられます。


図1 : 既存のSNS

  • 集中型なサービス形態

    上に挙げた既存の主なSNSサイトは、各サイト運営元が主宰するWebページ/サービスです。利用者は各サイトに登録してメンバーとなり、ログインして利用します。メンバーそれぞれのソーシャル・ネットワークは、各サイト上において構築され、サイトのストレージへ保存されます。

  • クローズドなサービス形態

    各SNSサイトは、基本的にそれぞれが独立したWebサイトであり、それらの間に特に関連性はありません。各サイトのメンバーシップは別々であり、複数のサイトを利用する利用者は、各サイトにメンバー登録する必要があります。サイトにおけるメンバーへのサービス内容は、各サイト運営元の判断によって決められ、実施されています。

SNSユーザにとっての問題点

上に述べたような特徴を持つ既存のSNSを利用するユーザの視点からは、以下にように問題が観察されます。
  • 可用性、スケーラビリティ等の問題

    各SNSサイトが集中型サービスであることにより、それぞれが"Single point of failure"となりえます。例えばあるSNSサイトが故障した場合、そのサイトの一部または全メンバーはサービスを利用できません。また集中型サービスとして、各SNSは当然潜在的なスケーラビリティの問題を抱えており、管理状態によっては速度低下など、ユーザにとっての利便性の低下を招きます。例えばMicrosoftは自社の豊富なリソースに支えられて世界規模でMSNメッセンジャーサービスを行っています。ユーザは同サービスによって統一的なサービスを享受できる一方、サービスにトラブルが発生した場合は、友達全員とまったく連絡が取れなくなるといった、ユーザにとって大きなトラブルが起きています。

  • 相互接続性の欠如による不便さ

    各SNSサイトはクローズドであるため、相互接続性に欠けます。例えばSNS(a)のメンバー(x)は、SNS(b)のメンバー(y)に対してリンクを張ることができません。また、ユーザが複数のSNSサイトに登録した場合、ユーザは自分のソーシャル・ネットワークをそれぞれのサイトごとに構築・管理しなければなりません。これはユーザにとって大きな負担となっています。

  • ユーザーのコンテンツとSNSとの連係動作の欠如

    SNSに入会するユーザーは、すでに自分のホームページやウェブログを持っている場合があります。中には掲示板などのネット上でのコミュニティを主宰しているユーザーもいます。これらのユーザーが、自分の既存のWebコンテンツと、自分の人間関係であるソーシャルネットワークを連携したいというニーズが出てくるのは自然です。例えばSNSと自分の掲示板を連携できれば、「友達と、友達の友達だけがアクセスできる掲示板」が実現します。現状のSNSでは、こうした連携が実現されていません。

  • 運営側に左右されるSNS上のコミュニケーションの質

    各SNSはそれぞれの運営者によって運営されています。従って、ユーザがサイト上にて自分のソーシャルネットワークを作ったうえで、どのようなコミュニケーション(ブログの閲覧、チャット等々)が楽しめるかは、主に運営者の判断に依存します。各ユーザが独自のアイデアによるSNS上でのコミュニケーションを実現するしくみができていません。たまたま優れた運営体制のSNSに入会したユーザーは、サイト上での豊富なサービスを享受できるでしょう。一方、運営体制が弱いSNSに入会したユーザーは、友達とのリンクが増える楽しさを感じるものの、貧弱なサービスに失望して、サイトを利用しなくなるかもしれません。

  • 招待されないと参加できない(一部のSNS)

    一部のSNSでは、既存の登録メンバーから招待状を受け取らないと、そのSNSへ登録することができません。これは、主にユーザ数の急激な増加を防ぐなどの目的でサイト運営者が導入しているルールですが、利便性の低下を招きます。

SNSを生かしたアプリケーション立案における問題点

また一方、上に述べたような特徴を持つ既存のSNSは、SNSのネットワークを生かしたアプリケーションを提案したい開発者や企業などの組織にとって、以下のような問題をもたらします。
  • クローズドな組織体制に起因する問題

    既存のSNSはそれぞれクローズドであるため、SNSを生かしたアプリケーションを作りたい開発者や、ビジネスアイデアをもつ企業は、容易に開発や参入ができません。彼らはまず、自らSNSを開発しユーザを集めてソーシャルネットワークを作るか、もしくは既存SNSサイトと連携する必要に迫られます。「SNSユーザーにとっての問題点」でも述べたように、ユーザは、各SNSサイトにおいて別々にソーシャルネットワークを作っていく必要があり、これはユーザーにとって大きな負担となり、また新しいSNSサイト入会への大きな障壁となります。

  • APIが非公開

    SNSとアプリケーション間のAPIは公開されておらず、アプリケーションの開発は容易ではありません。

  • 標準APIがない

    SNSとアプリケーション間の標準的なAPIがまだないため、またSNS同士の相互接続性もないため、アプリケーション開発者は、複数のSNSと連携するためには、各SNSに対してそれぞれ個別に対応する必要があります。

 

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